【詐欺解説】ブライダル詐欺
ブライダル詐欺(結婚詐欺)は、男女いずれが詐欺師であったとしても、財産と貞操が奪われるという結末からもわかるように、肉体的にも精神的にも大きなダメージのある詐欺である。
かつては街頭のナンパから始まり、趣味の共通するサークルやスポーツクラブといった複数人の集まる場所でターゲットを見つけることが多かった。
しかし、最近では婚活サイトを利用し、より確実な騙しを狙っている詐欺師が増えている。
特に「婚活」の動きから婚活パーティを利用し、カモを見つける詐欺師もいる。
結婚詐欺師の狙いはもちろん相手の保有する資産である。
金持ちの御嬢さんと思いがちだが、良家の子女は周囲がうるさく騙しにくい。
だから婚期を逃したOLなど、小金を貯め込んだ女性が狙われやすい。
男ならば両親が没して遺産相続した一人っ子中年などが一番の狙いどころとされている。
詐欺師に騙されないためには、相手の身の上をチェックすることが重要になる。
多くの事件で勤務先への電話がきっかけで逮捕に至っている。
通常の恋愛と違って、結婚を前提に知り合う場合は、特に身の上が本当かどうかのチェックは重要だということだ。
また、結婚にまつわるビジネス全体が詐欺的な側面を持っているわけで、結婚というイベントについては舞い上がるとぼったくられることになるので、冷静さが重要になる。
一生に一度のことだから、という気持ちもわかるが、実際にはスタート地点に過ぎない。
そこから長く続く人生のほうが大切なのは言うまでもなく、ぼったくり結婚ビジネスに大金を払うメリットなどどこにもないのである。