【詐欺解説】必勝法詐欺
パチンコ・パチスロ関連ほど、怪しげな人間・団体が多いのも珍しい。
もともとジンクスの多い遊戯である。「雨の日は出る」「表から見える台は出る」など。
こんな話を聞いたことがある人も多いはずだ。
コンピュータ制御の時代にこのようなものは全く通用しない。
にも関わらず、勝つ方法を求める人間は絶えず、それを餌に騙す連中も絶えない。
その背景にあるのは、プログラミングのミスを利用して出すことができたという過去の事実だ。
実際にはすぐに対策を講じられてしまったのだが、短期間でこのキズで上手く行った例があった。それが一種の都市伝説と化し、必勝法なる幻想が渦巻いている。
賭け事に「絶対」はなく、だからこそ必勝法もないのである。
もしあるとすれば、自分が胴元になることで、これならば絶対に損はしないが、日本では法律で禁止されている。
従って必勝法は存在しない。
パチンコ・パチスロの必勝法、攻略法なるものもまったくのデタラメばかりで、仮に出たとしてもそれは情報が正しかったからではなく、運がよかっただけだろう。
とどのつまり、必勝法を教えるということが「必勝法」なのだ。
また、必勝法詐欺とは別に「打ち子詐欺」というものも横行している。
こちらは、「繁盛店に見せたいのでサクラをやってもらう」というもの。儲かった分の半分程度を振り込むようにというもので、詐欺師は大勢に声をかけ、偶然出た人から儲けようという仕組みだ。
無料情報として接近してくることも多い。
「だめだった」と連絡すると「じゃあ今度はより確実なものを」とまた無料で教えてくれるが、当然だめ。
そうすると「特別な情報は有料だが、あなたには特別価格で」などと持ちかけて金を要求してくる。
コンピュータに細工をして大量に出す手口もあり、これの打ち子誘われるというケースもあったが、これは完全な犯罪なので、知ってて打っていれば確実に逮捕されることもある。
博打はすべてハイリスク・ハイリターンであることを忘れずにいれば引っかかるはずもない詐欺である。
この世に確実に勝てる方法など存在しない。
この言葉だけ覚えておけば、騙されることのない詐欺なのだ。