スマホを持つ子どもが悪か、スマホを持たせる親が悪か。
最近、各所の研究で「スマホを使いすぎると学力低下を引き起こす」という結果が話題になっています。
"スマホが学力を破壊する"これだけの根拠 | プレジデントオンライン
脳が破壊されている?前頭葉の活動が低下している?
様々なことが言われていますが、もっとも大きな要因は「ながら勉強」にあるのでは?と思っています。
集中力欠如が学力低下を引き起こす。
「ながら勉強」の最も深刻な問題点は、「集中力の分散・欠如」にあります。
特にスマホでLINE等SNSを多用している学生には、かなり深刻な問題です。
勉強する→通知が来る→返信する→勉強する…
このループが「勉強しているのに成績が上がらない」という残念な層を作っています。
ここでは勉強に対する集中力が低い上に超短期間で勉強が中断されているため、思っているほど勉強に対する効果が見込めません。
メリハリなき勉強が、効果も出ない無駄な勉強時間を生み出してしまっているのです。
勉強するときは勉強する、休憩するときは休憩する。
当たり前のことですが、これがちゃんと出来ている子どもはどれくらいいるのでしょうか?
親の責任はいずこ?
スマホを持っているのは子どもですが、スマホを与えているのは親であることがほとんどです。
親の責任をないがしろにして、子どもだけを責めるのは筋が違いますよね。
買い与えたのなら、親が責任を持って管理する必要があります。
もちろん理不尽な管理は子どもの反発を招くので、子どもも納得するような家庭内のルール作りをする必要があります。
ルール① スマホを使う時間を具体的な時間で設定する。
例えば夜8時から9時までは使ってOKなど、具体的な時間を決めてその中で使わせるのはひとつの手法です。
ルール② 勉強する時間を具体的な時間で設定する。
ルール①だと必然的にスマホをいじる時間が短くなりがちです。そこで、勉強する時間を強制的に設定する手法も有効です。◯時間といったあやふやなものではなく、夜8時から10時まではスマホをしまって勉強する、など具体的な時間まで決めると、より効果が高くなります。
ルール③ 違反したときの罰は明確に。
ルールを決めたとしても、それを破ったときに何も罰がなければルールとしての機能が破綻します。
ルールを決めると同時に、例えば勉強時間になっても勉強を始めない場合に1週間スマホを没収する、など。
完全禁止ではなく、上手な付き合い方を学べ。
ICT教育が叫ばれる昨今の教育業界において、スマホ完全禁止というのは非常にナンセンスに感じます。
また完全禁止にしたところで、いずれは触れるもの。であれば、若い世代の内から上手な使い方を学ぶべきではないでしょうか?
大人の役割は子どもとスマホを完全分離することではありません。
スマホとの上手な付き合い方を子どもに教えることこそが、大人の役割なのではないでしょうか?